どろん

どろん

冬眠から目覚めたとか、目覚めないとか、、

わたしもカレーになりたい

こんばんは、「元気ですよね!?」

 

台所にいると、ごはんの支度をしていると

にぎやかなんです。うるさいんです。

 

 

「うすく切って」

「もう少し、塩して」

「やさしくかき混ぜて」

「火、弱くない?」

ナンプラーも好き」

「さとうじゃなくて、ケチャップマニスは?」

「別に生姜はいらないよ」

「ごま油たらして」

胡麻かけて」

「やわらかくなっちゃったね」

「コショウ少々」

「あのお皿がいいんじゃない?」

「お皿にこんもりと盛りつけて」

 

 

色んな声が聞こえてきます

野菜が、材料が、出来たおかずが

呟いてるんですね

まな板の上だったり、お鍋の中、ボールの中で

しゃべってるんです

 

 

ごはんをつくるということは

そんな呟きを聞くことが

大切なことだったりする気がします

 

 

きょう、昼に外食をし、

生クリームののったビクトリアケーキを食べ、

おやつに塩メロンパンを食べました。

そんな日の夜は、当たり前に、お腹もすきません

 

少し具沢山の味噌汁、ニンジンとかの甘酢漬けと、

煮干しに黒酢をかけてチンしたやつ

くらいで、、いいかな。そんな夜ごはんにしました

 

ぺちゃくちゃと、野菜を切り、煮たり

塩もみしたり、さとうをかけたり

黒酢をドバッとかけたり、味噌といたり

ごはんの支度をしました。

質素なメニューだから、すぐに出来上がり

よそい、盛り付け、いただきます

味噌汁をお椀によそった

そのとき、聞こえました

 

 

 

「わたしもカレーになりたい」

 

 

 

かぼそい声だけど、はっきり聞こえました

意思、決心すら伝わってきました

 

 

ミソミ「わたしもカレーになりたい」

 

「え?カレーになりたいの?味噌入れちゃったよ」

 

ミ「カレーになりたいの、味噌とスパイス合う気がするけど」

 

「具は、にんじん、大根、しめじ、、カレーっぽいね」

 

ミ「うん、だからカレーにして」

 

「高野豆腐も入れちゃった」

 

ミ「大丈夫、高野さんは受け止めてくれるから」

 

「けど、煮干しと、カツオでちゃんとダシをとったのよ、今日は」

 

ミ「知ってる、けど、カレーになりたいの」

 

「わかった。」

 

ミ「ありがと。スパシーバ」

 

 

こんな会話が味噌汁をお椀によそい

食卓に運ぼうとする、その時

その一瞬に交わされた

 

まっ、、

気のせいかもしれませんが、、

思い込みかもしれませんが、、

脳内トークかもしれませんが、、

 

 

わたしはキッチン横の扉を開け

ビンに手をのばしました

そして、南インドのミックス・スパイスのフタを

カチャリと開け、パパパッと

 

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ひとふりよりは、はるかに多い量を

お椀にふりかけました

即席の、なんちゃてカレー風になりました。

湯気にのってカレーの香りが舞い上がりました

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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